楽天モバイルを固定回線として使用してみた。その3

その3:固定回線化と検討したこと。(2021/04/15)

 

 

 

・自宅での通信状況の確認結果

楽天パンダWi-Fiを使用して自宅での回線速度を計測しました。

・自宅1階での通信、平均10MB 

・自宅2階での通信、平均15MB  

1階でのスピードの低下は、楽天モバイルのBand3回線は周波数が低いため、遠くへは届きやすいのですが、遮へい物に弱い状況が診て取れます。

2階での計測結果は、1階よりは改善していますが、4GLTE回線としてはもう少しスピードが出て欲しい感じです。通信が途切れたりするような事は有りませんでした。 

 

・自宅周辺の楽天基地局がどこに在るか調べてみる

「Cell Mapper」と言う、通信会社の基地局を調べるWebサイトで、自宅周辺の基地局を検索してみました。 結果は自宅から1Km+αの距離に2個所の基地局が存在している事が分かりました。 もう少し近ければもっとスピードが出るのでしょうが、こればかりは仕方ありません。

固定回線化する時は2階への設置を考えていましたので、今までの私のインターネット回線(ADSL 5MB)に比べれば、3倍のスピードに成り、YouTube動画も1080pで止まる事も無く成りました。 (レベルの低いところで喜ぶ私!)

また、現在使用いている楽天パンダWi-Fiは速度が出にくいとの評価なので、スマートフォンを使ってテザリングすれば、もう少しスピードが改善される可能性は有ります。 私的には必要十分な速度と判断して、固定回線化に踏み切る事としました。

 

・固定回線用に4GWi-Fiルーターの購入の検討

固定化するに辺り、次に選択しなければいけないのがどの様な機器を使用して固定回線化するかです。選択肢を箇条書きしてメリット、デメリットを考えます。

楽天パンダWi-Fi 

・費用はなし

・通信速度は遅い

・電源を常時接続するのに不安が有る(メーカーは推奨していません)

富士ソフト +F FS030W 

・費用は12000円程度

・通信速度は評価が分かれる

・電源問題はクレードルが別売されており、バッテリーレスでの運用が可能

・その他BAND3固定が出来ないのでAU回線をつかむ可能性が有る。

(自宅での運用にて、AU回線を掴んだことが無いのであまり心配していません。)

●IO-DATA WN-CS300FR 

・費用は15000円ほど

・速度は評判わるい様です

・電源は固定設置で使う事前提で作られているため問題有りません

・この機種の特徴として楽天モバイル用と思われるバンド固定が出来る事が売りと成っています。

 

IO-DATAの WN-CS300FRが一番手堅い選択と成りますが、通信速度の評判が良くない事が気に成ります。それでも、楽天パンダWi-Fiも通信速度の評判は良くありませんが、自宅の使用状況で許容範囲(あくまでも個人の感想です)の15MB程度出ていますから、同ぐらいのスピードが出てくれればと期待値を込めて購入する事としました。

 

・IO-DATAの WN-CS300FRでの運用開始

IO-DATAの WN-CS300FRを購入して早速使ってみます。

購入してみた感想は下記の様に成っています。見た感じは割としっかり作って有る感じですが、値段を考えると少し高いと感じます。モバイルWi-Fiのバッテリーなし、と考えればもう少し安く販売できるのではと思ってしまします。そして、SIMスロットが「MIN SIM」で有ることも、少し設計の古さを感じます。楽天パンダWi-FiはフルサイズSIMでしたし、パーツの流用等によるコストダウンを図っているのだと思いますが、いまひとつといった感じです。 

セットアップは、比較的簡単でした。難点を挙げるとすれば、SIMカードスロットへのアクセスがネジを外さなければならないのが、いまひとつでしたが、頻繁に取外しを行う訳では無いので、大きな問題ではありません。

製品のマニュアルに従いWEBメニュー経由でセットアップすると、自動的に楽天モバイルの電波を掴んでくれました。

 

・IO-DATA WN-CS300FRスピード問題

さあ、待望のスピードはと言うと、あれ? 8MB? 遅い!

少し愕然としました。楽天パンダWi-Fiと同程度に15MBは出ると思っていただけにショックでした。

試しに、条件の悪い1階で計測すると更にスピードが落ちます。 結果 5MB!

 今までのADSLと変わらない!この段階で、IO-DATAの WN-CS300FRを購入した事を正直後悔しました。

 

・IO-DATA WN-CS300FRスピード改善

そこで、電波を強制的拾う方法は無いかと、Google先生に聞いてみました。するとUQ-WiMAXユーザーの間でパラボラを自作して電波を集めて通信を高速化する方法がとられている事が分かりました。これなら自分でも試す事が出来そうです。

早速自宅に有った調理用のステンレスボールでテストしてみます。パラボラアンテナは指向性が高くなるので、正確に電波が飛んでくる方向にアンテナを向ける必要が有ります。中心にルーターを置いて、ぐるりと1週360度を15度刻みでステンレスボール回してどこの位置が、一番速度が上がるか確認してみます。計測の結果、私の場合は南東方向にパラボラを向けると速度が改善される事が確認できました。

数回の計測で平均値が11Mb程度でした。 約3割増しの改善と成りました。手放しで喜べるほどの改善はしませんでしたが、少し上がる事は確認できました。

しかし、ステンレスボールを常に設置しておくにはそれなりの台も作らなければいけません。もっと簡単にパラボラ効果を得られる物は無いか、なんでも揃う100均へ物色に行って来ました。

ステンレスよりもアルミの方が、反射率が良いと書込みがありましたので、コンロ用の油はねガードを購入して、ぐるりと周りを囲むように整形してルーターを中心に設置してみました。

ルーターの設置位置を持ち上げるために、スマホスタンド(もちろん100均)の上に置いて設置してみました。(写真参照)

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リフレクター設置

さあ、待望の結果は、平均で12MB程度のスピードが出ました。パラボラのテストと同様の結果です。導入前に期待していた速度には足りませんが、なんとかこれで運用する事としました。

 

・まとめ

紆余曲折ありましたが、何とか使えそうな目途が立ちました。次回は1日10GBの容量制限など、実際に運用してみた感想をお話したいと思います。

速度など計測の値は、あくまでも私個人の状況での結果です。すべての方に当てはまる内容では無いことをご了承ください。